電通国際情報サービス(以下、ISID)、富士通、デジタルプロセス(以下、DIPRO)は、製品ライフサイクル管理(以下、PLM)システムの提供を中心としたエンジニアリングチェーン領域のビジネス協業に合意した。
2022年4月に富士通、電通グループ傘下のISIDと電通は、エンジニアリングチェーン、サプライチェーン、デマンドチェーンの変革により企業の事業成長と環境・社会課題の解決を実現すべく、協業に合意。ISIDと富士通は、シーメンス製PLMシステム「Teamcenter」の提供に関する共同プロジェクトの発足を発表し、エンジニアリングチェーン領域における製造業のDX実現に向けて活動してきた。今回、この共同プロジェクトにDIPROを加え、3社でPLMシステムの提供体制を強化することで合意したという。
協業の内容は以下のとおり。
ノウハウを集結し最適なソリューションを提案
富士通のECM/SCM/DCMにおける導入経験、ISIDのECMにおけるコンサルティングからITソリューションまでカバーする課題解決力、DIPROの自動車業界で培ったECMにおける業務ノウハウやIT実装力といった各社の強みを集約。Teamcenterを中心としたPLMシステムの導入を軸に、顧客に最適なソリューションを提案する。また、エンジニアリングチェーンの課題にとどまらず、3社のソリューションを組み合わせて、サプライチェーンやデマンドチェーンにまたがる課題に関する提案にも共同で取り組むとしている。
PLMシステムエンジニアの育成
3社は、Teamcenter導入における実績をもとに、富士通グループのエンジニア育成に取り組む。また、育成したエンジニアによる共同プロジェクトチームを結成し、大規模かつ広範囲の分野にわたる導入プロジェクトにも対応。短期間で高品質なサービスを提供できる体制を構築するという。
3社は今後、PLMシステムをはじめとしたエンジニアリングチェーン全般において協業を加速。サプライチェーンとデマンドチェーンとの連携にも対応することにより、日本における製造業のDX推進を支援するとしている。