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積水ハウス、博報堂と共同で住まいのビッグデータをAI解析・ビジネス活用するためのプロジェクトを開始

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 積水ハウスは、2021年12月から提供しているスマートホームサービス「PLATFORM HOUSE touch(プラットフォームハウス タッチ)」において蓄積してきたビッグデータを、博報堂との共同プロジェクトによってAI解析し、プラットフォームハウス構想における「健康・つながり・学びのサービスのキュレーション」に向けた取り組みを開始すると発表した。

【左】積水ハウス株式会社 執行役員 プラットフォームハウス推進部長 吉田裕明氏【右】株式会社博報堂DYホールディングス 執行役員/株式会社博報堂 執行役員/株式会社博報堂DYメディアパートナーズ 執行役員 青木雅人氏
【左】積水ハウス株式会社 執行役員 プラットフォームハウス推進部長 吉田裕明氏
【右】株式会社博報堂DYホールディングス 執行役員/株式会社博報堂 執行役員/株式会社博報堂DYメディアパートナーズ 執行役員 青木雅人氏

 積水ハウスはPLATFORM HOUSE touchの発売以降、1,800邸を超える顧客にサービスを提供し、それを通じて様々なデータを蓄積してきたという。今回の博報堂との共同プロジェクトでは、蓄積したビッグデータのAI解析を用いて、住まい手の無意識の部分である「行動の源泉(潜在意識)」などを可視化することで、価値創造につながるヒントを得るための取り組みを進めていくとしている。

 具体的には、蓄積されたデータをサービス提供者へ提供する共創データベースの構築を目指しているという。サービス提供者は両社が構築する基盤で提供された「生活モーメント」や「生活習慣」、「行動の源泉」をもとに住まい手のニーズを先回りして捉えることで、それぞれの住まい手に寄り添ったサービス(新しいサービス、既存サービスのバージョンアップ)の開発・提供を行うことが可能になると述べている。

生活ログから「生活モーメント・生活習慣・行動の源泉」を可視化

 PLATFORM HOUSE touchでは、窓シャッターの開閉や玄関ドアの施解錠、部屋ごとの照明のオン/オフなど、住まいの中の無意識の住まいの操作に関するデータを単なるログデータとしてではなく、間取りや家族構成と紐づけた住まい全体に関わる生活の総合データ「生活ログ」として蓄積。蓄積された生活ログを、個人情報を排した形でAIを使用して解析することで、「生活モーメント(生活ログ単体や、組み合わせることで見える、住まい手の特徴的な生活意識が現れる瞬間)」を推測・可視化し、さらにAI解析することで、住まい手の生活習慣や行動の源泉(潜在意識)も可視化するという。

 これにより、日々の暮らしから住まい手の無意識の可視化が可能となり、将来的には各データをサービス提供者へ提供し、住まい手に寄り添ったサービスを促進したいと述べている。

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データの解析

 今回のプロジェクトで、住まい手が持ち得る行動の源泉(潜在意識)を、蓄積された「生活ログ」の解析により導き出せることになるという。2023年度内に解析のプロセスをアルゴリズム化することでAIによる解析が可能になり、「PLATFORM HOUSE touch」を採用した住まい手の普段の生活から、行動の源泉(潜在意識)を可視化することが可能になるとしている。

データ活用の安全性

 PLATFORM HOUSE touchは、様々な接続機器と通信し、住まい手の情報を活用するため、CCDS認証を取得するなど宅内におけるセキュリティ対策を最重要課題として取り組んできたという。

 蓄積されたデータは、住まい手へより豊かな暮らしを提供するために利用し、また、事前に同意を得た住まい手のデータのみを解析に利用することで、住まい手が安心してPLATFORM HOUSE touchを使用できる環境を確保するとしている。

 また、住まい手個人や家族に寄り添ったサービスの提案を目指し、サービス提供者とのデータ連携を行う予定だという。データ提供の際はオプトインを実施し、サービス提供を希望し同意を得た顧客分のみ、サービス提供者にデータ提供を行うと述べている。

博報堂の生活者理解力・データ分析力を活かした生活ログ解析の推進

 博報堂はこれまで「生活者インターフェース市場」における価値創造型DXを推進してきたとし、 積水ハウスの持つ生活ログから生活モーメントや行動の源泉を明らかにするためには、生活者や社会の多面的理解に基づくデータ分析力が重要と考えているという。同プロジェクトにおいて博報堂は、生活者理解力とデータ分析力を活かし、生活ログから家族像や人物像の推計を推進していくと述べている。

ワークプロセス

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見えてきた家族像の一例

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