電通とコニカミノルタは、「バイオ×IT」領域でのイノベーションを推進し、日本および世界の健康・医療・環境の分野に活用される事業・サービス・技術の開発に向けて、共同でコンサルティングサービスの提供を行うための共同研究契約を締結した。主に「バイオモノづくり」「デジタルバイオデータUX」「ニューロサイエンス」領域において、新たな技術などの実現可能性の検討も行う予定だという。
両社は、双方の強みを生かす共同研究契約を通じて、中長期のテーマなど幅広い分野に共同で取り組み、顧客企業に対してアイデアの創発から具現化までを一貫してサポートする体制を構築。ビジネス領域において革新的な技術のコンサルティングサービス提供を行うとしている。
同共同研究においてコニカミノルタは、主に技術職の人材と研究開発設備の提供を通して、要素技術の研究や技術の実用化、イノベーションマネジメントを支援。一方、電通は、主にクリエイティブ職の人材を提供し、技術シーズを社会に役立つ形にするためのアイデアの創出や、ブランディング・コミュニケーション開発などを行う。アートディレクターを中心に、サービスデザイン、ビジネスデザインのスキルを持った事業変革領域のクリエイティブ人材が定期的に参加して支援するという。
また、スタートアップとの協業による、IT関連サービスや要素技術の拡張も図っていく予定。コニカミノルタの技術戦略統括部とイノベーション推進室からは、修士・博士の技術者および事業経験者が、電通からは、BXクリエーティブ・センターのクリエイターが都度案件に応じて参加予定だという。加えて、脳科学者約5名を含むBMI(ブレインマシーンインターフェース)スタートアップなどとも連携し、約20名のメンバーで活動する予定だとしている。