積水化学工業(以下、積水化学)とコスモエネルギーホールディングスは、積水化学が持つCO2をCOへ変換する技術(以下、ケミカルルーピング反応技術)を用いたCO2有価物変換(以下、CCU)に向けた共同検討について基本合意書を締結した。
積水化学は、開発した触媒と反応プロセスによって、CO2を90%の転化率でCOに変換するケミカルルーピング反応技術を開発。回収したCO2から変換されたCOは、化学製品やエネルギー用途に展開可能な基幹物質であるメタノールやエタノールなどのアルコール類や、合成燃料などの原料となるため、CCUに向けた有用な物質として注目されているという。
両社は今回の共同検討を通じて、コスモエネルギーグループの製油所などから発生するCO2由来サステナブル製品の生産を目指し、CO2削減効果や投資採算性などを検討していくとしている。