阪急阪神ホールディングスが2021年4月に設立したコーポレートベンチャーキャピタルファンド「阪急阪神イノベーションパートナーズ投資事業有限責任組合」は、大阪大学発の医療スタートアップ「アイ・ブレインサイエンス」に出資した。
アイ・ブレインサイエンスは、社会課題である認知症の急増に対応すべく、視線情報を活用した「アイトラッキング式認知機能評価法」を開発し、一般向けアプリ「MIRUDAKE(ミルダケ)」と医療機器プログラム「ミレボ(R)」として事業展開を進めているという。この評価法は短時間で簡単に認知機能を測定できるため、測定時の被検者のストレス軽減や測定者の負担軽減が図れ、認知症の発症・重症化予防につながる早期受診の拡大が期待されるとしている。なお、「ミレボ」は厚生労働省の承認を取得しており、医療機関での実用化も見込んでいるという。