ツルハホールディングスは2026年4月9日、2027年2月期から2029年2月期を対象とする新たな中期経営計画の策定を発表した。激変するドラッグストア市場に対応し、経営統合により構築された国内最大規模の店舗網や幅広い商品ラインナップ、蓄積した顧客データなどの強みを基盤に、「顧客起点のネットワーク」への進化を明確にするとしている。
同社は、経営統合を経て日本最大のドラッグストアグループとなった競争優位性をもとに、単なる物販を超え、生活のあらゆるステージで顧客に寄り添う「LIFE STORE」像の実現をビジョンに掲げる。この構想では、全国でのアクセス性と幅広い商品提供力、専門性を活かした個別提案を特徴とし、社会インフラとしての役割を進化させていく考えだ。
新たな中期経営計画では、2029年2月期に向けた数値目標も設定。最重要指標とするEBITDAについては、計画期間の先行投資を意識し2,025億円を掲げた。また、最終年度に売上高2.7兆円、EBITDAマージン7.5%、営業利益1,350億円(営業利益率5.0%)、ROE7.0%の達成を目指す。今後は経営統合による資本効率向上も重視し、ROEも主要な経営指標に据える。
戦略面では、グループの強みを生かした顧客体験の拡充やデータ活用、事業ポートフォリオの多様化等が示唆された。特に幅広い顧客接点とストア網、データ分析力などを掛け合わせることで、従来のドラッグストア業態を越えた“プラットフォーマー”としての成長を企図する。
本計画は「価値創造基盤を構築するPHASE 1」と位置づけられ、顧客中心のサービス展開や事業体制の変革に重点を置く内容となっている。詳細は同社ウェブサイトにて確認できる。
経営企画や新規事業開発を担う部門にとっては、ツルハホールディングスの戦略転換や、グループ運営モデルをふまえた今後の市場競争力強化策の動向が注目される。
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