京セラは2025年11月5日、京セラグループ「統合報告書2025」を発行した。本報告書は毎年公開されており、株主や投資家などのステークホルダーに向けて同グループが目指す姿や主な取り組みについて解説している。

2025年版の報告書では、創業以来の経営哲学である「京セラフィロソフィ」に焦点を当てた。これは「人間として何が正しいのか」を判断基準・行動規範とするもので、社長インタビューを中心に、その理解と実践について紹介している。また、今後の成長戦略、サステナブルな製品・技術の開発など、広範な事業活動も掲載している。
京セラグループは、社会課題解決と事業成長の両立を目指し、情報通信、自動車関連、環境・エネルギー、医療・ヘルスケアの4分野を重点市場と位置づける。経営資源をこれらの成長ドライバーへ集中させることで、競争力の強化と共生社会の実現を目指す。さらに、グループが特に重要と考えるマテリアリティ(重要課題)を特定し、その解決に取り組む方針も明記している。
加えて、コーポレート・ガバナンス体制の強化策や、時代の変化に即した経営体制構築について社外取締役のインタビューも掲載。人的資本の充実やカーボンニュートラルを目指した環境負荷低減の活動など、サステナビリティ経営への取り組みも報告されている。

詳しい内容は同社ウェブサイトで公開されている。
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