トヨタ・モビリティ基金は、北米のイノベーション推進組織であるMaRS Discovery Districtと、障がいの有無にかかわらず、すべての人が自由に移動できるインクルーシブな社会構築に向けて、イノベーターや起業家を支援するプログラム「Mobility Unlimited Hub」をカナダで開始した。
同取り組みでは、多様な人材が集まるイノベーション集積地であるカナダ・トロントで、イノベーターや起業家に対し、マーケティング、資金調達や事業ネットワーク創出などのプログラムを提供。プログラムを通じて、商用化を支援し、移動に関わるソリューションの開発と導入を加速することを目的としているという。
同プログラムには、イノベーターや起業家の支援に必要なノウハウを持つ企業・大学機関などが関わっている。障がい者自身が主体的に関わる「Nothing about us without us」という考え方があり、こうした考え方を取り組みの基礎として、当事者の意見に基づきソリューションの開発支援を進めていくとしている。
なお、同プログラムでは、補装具、リハビリテーションなどに関わる技術やソリューションを持つイノベーター、起業家の参加を募集しているという。