オペレーションではなくマネジメントの話ができるCHROが必要
松田:CFOが注目されるようになったのは四半世紀ほど前の、メインバンクガバナンスからエクイティガバナンスに変わってきた頃です。株主に対応するのは経理担当役員ではなく、財務が分かっている人でなければいけないよね、ということでCFOの必要性が認識されるようになったんですね。でも最初の頃は経理担当役員、あるいは財務といっても資金調達を担当していた人がCFOを名乗っていました。「資本コストってなんですか?」「CFOって何やるんですか?」という状態が結構長く続いたんです。
その後は資本市場側からの圧力もあり、経理や財務の担当役員ではなく、経営企画などで揉まれてきた人がCFOになるべきだという考え方がトレンドになりました。さらに最近では、「CFOはCEOの登竜門」という考え方も出てきて実際に社長になる人もいます。