東急とJRに学ぶ、“おらが村”に秘められた価値とエコシステムによるイノベーション
鎌田:近年、人口減少や地方創生に注目が集まるなかで、私は社会課題解決が鉄道会社の生活サービスを成長させる起点になるのではないかと思っています。そう思うようになったのは随分前、私がJR東日本に在籍していたころに携わった地域再発見PTの一つ、青森のシードル工房「A-FACTORY」の立ち上げがきっかけでした。
A-FACTORYのプロジェクトが立ち上がった背景には、2010年の東北新幹線の新青森駅開業がありました。地元自治体から鉄道会社としてJR東日本に地域住民にためになる地域貢献策を求められたことがきっかけでした。地域の産業や観光に貢献できることは何なのか、そこから発想をスタートさせました。