長期的な時間軸で顧客接点を“継続的に温める”には
──アウトドアという大きなテーマはありつつ、キャンプのコンテンツやサービスについては損保ジャパンさんとADDIXさんが一緒に考えていったんですね。
福﨑:キャンプに行こうと考えた時に使ってもらえるようなもの、という発想で検討を始めました。最初は、キャンプに行くときの課題やニーズ、タスクなどをマインドマップに書き出しました。
久保倉:今回使用したマインドマップでは、真ん中に「キャンプ」と置き、そこから「だれと」「どんな過ごし方」「体験するのはどこの場所」「実行への障壁」とテーマに従い思いつくことをマッピングしていく方法で進めてみました。最初に私がベースとなるものを作ってお見せし、佐藤さんや福﨑さんは勿論、今回のプロジェクトのメンバー全員に、キャンプについて頭の中で思い浮かぶことやものを書き出してもらいました。
福﨑:実は私はあまりキャンプに行かないので、「虫が多い」とか「暑い」「寒い」といったキャンプに行かない理由を書き出しました。逆に佐藤は、キャンプに行く側の立場で感じることを書いていましたね。
久保倉:次に皆さんそれぞれに作っていただいたマインドマップを合体させ、各要素の因果関係や相関関係みたいなものを見つけてブロックに分けていきました。そうすると、ブロック間の強弱や、ブロックの中に素養のあるサービスとなりそうな要素が含まれていることなど、色々と見えてきました。それを見ながら議論して、一番将来性が感じられたのが「計画」という領域でした。
──「計画」ですか?
佐藤:はい。マインドマップを眺めてみると、キャンプをしている最中の課題を解決するためのサービスはすでにたくさんあることが分かったんです。逆にキャンプの計画段階に着目したものはあまりなく、差別化にもなりそうだと感じました。
飯田速人氏(以下、敬称略):「計画」という要素に対しても、「情報収集」ですとか「ギアや食材の準備」「同行者との役割分担」など色々な課題があります。それらをマインドマップ上でグルーピングした上で、最終的にはカスタマージャーニーを作成し、キャンプの計画に必要なことを明らかにしていきました。
福﨑:自分がキャンプに行くことを考えると、やっぱり計画の段階が大変です。やるべきことについて様々な情報を集めて整理し、自分のキャンプに反映していくという作業は、なかなかに面倒ですよね。
そんなとき、色々な人のキャンプの計画を見て、それを真似するという形で始められると良いのでは、というアイデアが出てきました。「僕のキャンプを見てください」という形でユーザーさん自身が情報をシェアし、それを見て他のユーザーさんがキャンプに行くというUGC(User Generated Content)型のサービスです。集客のためのお金をかけなくても、会員さんが会員さんを呼んでサービスが成長していくという構図もイメージできました。
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ADDIXでは、現状分析から事業構想の策定、KPIや顧客体験価値(CX)の設計、ビジネスモデルの企画立案、データ基盤の設計・開発まで、事業開発のさまざまなご支援を行っています。また創業から培ってきたデジタルマーケティング実行や、自社メディアIPによる各業界のネットワーク活用・ファン形成、デジタル人材の供給・内製化まで、企業課題に応じた一気通貫でのご支援が可能です。「ADDIX公式サイト」よりお気軽にお問い合わせください。