グラフィックデザインは意図のプレゼンテーション
その「意図」とはどのようなものか、グラフィックデザインの過去の作例をもとにビジュアル化の意図を考えてみたい。なぜならば、デザインの歴史のなかでは、「ものごとを新しい視点で見る・見せる」ために、ビジュアル化を行ってきたからだ。つまり、それはデザイナーが発見した視点、意図のプレゼンテーションと言える。
これは、1861年にフランスの土木技術者、チャールズ・ジョセフ・マイナードが、ナポレオンのモスクワ遠征の往路、復路それぞれの兵士数を地図としてビジュアル化したものだ。