NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)と、トランスコスモスは、Digital BPOソリューション領域において戦略的事業提携を締結した。
同事業提携では、NTT ComのAI技術をはじめとしたテクノロジーやインフラと、トランスコスモスの業務に精通したノウハウおよびDX活用人材を組み合わせることで、顧客の競争力強化に資するソリューションの提供拡大を図る。
両社は、「新規ソリューションの共同開発」と「顧客への導入・運用」で連携を行う。
tsuzumiを活用した次世代コンタクトセンターの開発
コンタクトセンターの業務効率化および顧客接点の高度化を目的に、NTT版大規模言語モデルtsuzumiを活用したセキュアなAIコンタクトセンターを開発する。
tsuzumiの特徴である軽量を活かし、専門的な内容や各社特有の内容を学習させることで回答精度を向上させるという。また、オンプレミス環境やNTTグループのプライベートクラウドで利用できるため、金融業界などを中心に2027年末で約100社への導入を目指す。
さらに、tsuzumiを活用したAI自動応対サービスを展開し、要望に応じた最適な回答提示や自動化により顧客のCX向上にも貢献するという。
GXソリューションの提供
GHG排出量について、算定ロジックの定義・データの収集・分析・可視化・GHG削減に向けたアクション提案などをワンストップで提供する。データの収集から可視化までを自動化することで、稼働をかけずに「サービスの購入金額や物量」「排出係数」「GHG排出量」などのデータを生成ができる。
自治体DXソリューションの提供
自治体のDX推進に向け、NTT Comの地域事業者向け運用管理システム「Local Government Platform」と、トランスコスモスのSNSを活用した住民コミュニケーションサービスおよびBPOサービスを両社でワンストップ提供する。自治体における職員やデジタル人材の不足を解決し、暮らしやすく魅力ある地域づくりを支援するという。
両社は今後、同事業提携により、5年間で1000億円のビジネス規模を目指すとしている。
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