住友商事とDexterityは、日本においてAIロボティクスソフトウェアの販売を行う「Dexterity-SC Japan」を設立した。
住友商事は、米国のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)であるPresidio Venturesを通じて2020年にDexterityに出資、2022年には日本向けの総代理店契約を締結。2023年12月からは、SGホールディングス、佐川急便を含めた4社で「AI搭載の荷積みロボット」の実証実験を行う共同プロジェクトを発足し、早期の実用化を目指している。
Dexterityは、既存のハードウェアに組み合わせる独自のAI、コンピュータービジョン、制御技術を開発する米国のユニコーン企業。従来のロボットに比べて、高速動作や協調動作、複雑動作を可能とし、人的作業でしか実現できなかった工程の自動化を実現するという。Dexterity独自の技術として、トラックやコンテナ向けの荷積み作業を自動化するソリューションをもっている。
今回、Dexterityのソフトウェアを本格的に販売していく上で、日本におけるサポート体制の構築、日米の顧客や施設の違いによるカスタマイズ対応など、販売代理店の枠を超えた取り組みを行うため、共同出資による合弁会社を設立した。
Dexterityが持つ技術力と米国における販売実績、住友商事が持つ国内の顧客ネットワークとグループ会社の三井住友ファイナンス&リースと連携したファイナンス機能などを活かして展開するという。
今後、Dexterity-SC Japanは、日本国内におけるDexterityのソリューション販売を中心に活動する。また、グループ会社を含めた住友商事の物流拠点とも連携するとしている。
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