東芝は、フランスの量子技術領域特化型ベンチャーキャピタルQuantonation Venturesの投資ファンド「Quantonation Ⅱ」に出資した。
Quantonation Venturesは、2018年に設立されたフランスの量子技術領域に特化したベンチャーキャピタル。量子技術分野の研究開発・ビジネスに精通し、同分野での運用実績があるキャピタリストが在籍しており、投資対象地域は限定せずグローバルで投資を行っているという。総額9100万ユーロ規模の第1号ファンド「Quantonation Ⅰ」では、スタートアップ企業27社へ出資している。
東芝は、Quantonation Venturesの第2号となる投資ファンド「Quantonation Ⅱ」に出資することで、量子コンピューター、量子センサー、量子暗号通信装置などの主要技術領域におけるスタートアップ企業との連携や業界の最新情報を得るとともに、協業機会の創出や同社の量子関連事業拡大につなげていくという。量子技術領域への投資は、国内スタートアップ企業1社に続き、今回が2件目となる。
東芝グループは、今後もシナジーが見込まれる領域での技術およびビジネスモデルを有する国内外のスタートアップ企業や、スタートアップ企業への投資実績を有するベンチャーキャピタルに対して、出資を行っていくとしている。
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