NECは2026年2月25日、金融機関の事業変革と持続的な成長を支援する「BluStellar金融機関向けモダナイゼーションプログラム」の強化を発表した。本プログラムは、急速に変化する金融市場への対応力を高めるためにIT基盤や運用、アプリケーションの刷新を支援するもので、今後3年間で1,000億円の売上を目指す。
本プログラムは、「成長領域へのビジネスモデル変革」「環境変化への継続的な対応によるサステナブルな成長」「レジリエンシーの確保」をコンセプトに運営されてきた。金融業界では生成AIやサイバー攻撃対策、デジタルチャネルの拡大、制度やガイドラインの更新が進み、ITや業務プロセスの高度化・複雑化が課題とされている。これに対応するため、先端技術の取り込みや最適なサービス選定・運用の柔軟性が求められている。
本プログラムは「ビジネス変革プログラム」と「次世代インフラプログラム」の2つに体系化し、主要施策を強化する。
まず、先端技術動向の把握と実装力を強化するため、北米に「NEC Global Research & Incubation Center」を新設予定。これにより北米の先端スタートアップエコシステムなどを活用し、国内の金融デジタルイノベーション技術開発室と連携しながら技術収集・検証・実装プロセスを強化する。
IT運用の効率化では、セキュリティやコンプライアンス対応に関わる共同化スキームを拡大する。複数金融機関の知見を集約したAIエージェントの共同開発や、AI-Readyなデータの検討、ガードレール・ガバナンス機能を備えた共通基盤構想の推進、セキュリティおよび共通運用ルールの整備などを進める。
加えて、システムやアプリケーション選定、調達支援ニーズの高まりを受けてパートナー連携を強化。AWS、Microsoft、Oracleなどのインフラ基盤、SalesforceやServiceNow等のアプリケーション領域連携も広げる。これにより、標準化されたテンプレートや実証済みコンポーネントの提供が可能となり、変化対応や検証などの負担軽減につなげる。
NECは、長年の金融システム構築・運用実績と先端技術の検証力、業界特有のセキュリティ・コンプライアンス知見、幅広いパートナーエコシステムを活かし、金融機関の“安全かつ迅速”な変革を支援するとしている。
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