インキュデータは、化粧品会社のイプサが取り組む、データをもとに最適な顧客体験を提供する企業へ変革するためのプロジェクトにおいて、顧客データ活用を軸としたコンサルティングサービスを提供していると発表した。
イプサは、より一層顧客から選ばれる化粧品ブランドになるための取り組みとして、データをもとに最適な顧客体験を提供する企業への変革を重要テーマに掲げており、それらを実現するためのパートナーとして、企業の顧客データ活用における事業改革や競争力強化に貢献することに強みをもつインキュデータを選んだという。
インキュデータの主な支援内容
①データ統合環境の構築に向けた伴走支援
データ統合環境の構築に向け、イプサの中であるべきCDP(Customer Data Platform)環境(データ保持環境)を定義。主にマーケティングや顧客体験など実現すべき姿を描き、必要となるCDP環境の機能や軸を提案、必要なツール(CDP)の選定をサポート。そのうえで各領域や事業で必要となるデータを選定し、CDPへの格納/統合を行い、データをもとにした各事業領域の戦略/フィードバックや、迅速な意思決定を行う組織へ転換するためのデータ統合環境構築を支援する。
②CX向上のためのデータ分析
データを軸にした最適な顧客体験提供につなげるために、購買データだけでなくアクセスログや肌測定データなども活用した顧客層の把握、顧客アンケートの分析やBI構築に向けた支援。
③CRM戦略立案と施策実行支援
データ分析により可視化された顧客像や行動傾向をもとにして、CRM戦略立案と施策実行を支援。最適な顧客体験提供のために必要な、マインドセット、思考プロセス、スキルトランスファーを実施し、施策の効果検証や改善案の検討をデータ分析で実践する取り組みを推進する。
④生成AIを活用した業務効率化の検証
データ・ドリブンな意思決定をしていくために、まずは分析業務における簡易的なデータ抽出/分析の効率化を実現できるかの検証を開始。生成AIとTreasure Data CDPを連携したうえでAIモデルを構築し、生成AIの性能を学習量と質問依頼の定義レベルの両観点からビジネス有用性検証を実施する。
同取り組みにおいてインキュデータはイプサに対し、組織の方針や体制、従業員のデータ活用におけるマインドセットやスキル、システムといったCX変革に必要となる条件の整理と実装を支援することで、中長期的な視点での競争力の強化に貢献していくという。また、生成系AIを活用した業務効率化を通じて、新たなアイデアや施策が組織内にて継続的に生まれる状態を目指すとしている。
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