新規事業づくりの“失敗”を見せることがポイント
次に川岸氏は、「新規事業づくりを継続的に行うためには、何が重要か」と問いかけた。
サントリーホールディングスの松尾氏が挙げたのは、人事制度への踏み込みだ。新規事業づくりは、成功か失敗かに関係なく、起案者の社員にとって大きな成長につながりうるが、それによってどのようなポジションに落ち着くのかという「最終的な出口」を明確に示せていないため、FRONTIER DOJOでの実績を人事制度に反映できるような仕組みづくりを検討している。現時点でも、FRONTIER DOJOに参加したことがあるか、どの段階まで進めたかは人事データに記録しており、事業化に至らなかった社員も、他のイノベーション関連の部署へ異動した事例があるという。