三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)は、2024年12月19日・20日にスタートアップイベント「MUFG Startup Summit」を開催し、総勢約3,000名が参加した。
MUFGは本年度、同イベントを初めて開催。持続的なスタートアップエコシステムの発展や“実のある”出会いの場の提供を目的に掲げ、著名人によるパネルディスカッション、大規模な商談会、スタートアップによるピッチやブース出展を実施したという。
スタートアップ業界のトレンドや経営ノウハウが語られたパネルディスカッション
ステージA・Bの両ステージで行われたパネルディスカッションでは、各ステージのスタートアップや事業会社の悩みを解決する内容を実施。
ファイナンスだけでなく、スタートアップの事業成長において必要不可欠となる人材に関するテーマや、オープンイノベーション、M&A、スタートアップの今後の成長に向けたIPOやグローバル展開の考え方など、著名人や業界関係者による講演を2日間で計23件開催したという。
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パネルディスカッションタイトル(一部抜粋)
- 上場を果たしたメガベンチャーの軌跡と経験
- 注目経営者に聞く、M&Aを活用したスタートアップの事業成長
- 新しいデットファイナンスの形、今おさえるべき調達のポイント
- メガバンクの上手な使い方~スタートアップの成長ドライバーとしての金融機関連携~
- 日本でユニコーンを増やすには
MUFG支援先スタートアップによる本気のピッチ
ステージBでは、パネルディスカッションの他にも、MUFG支援先スタートアップ計14社によるピッチをIT・デジタル領域とDeep Tech領域に分け、二部構成で開催。事業会社との共創経験が豊富なスタートアップが登壇し、事業紹介だけでなく、提携に向けた本気のピッチが行われ、スタートアップの勢いを体感できる白熱した内容になったという。
新たなビジネスとの出会いを創出する大規模商談会、ブース出展
ステージの隣のエリアでは、「スタートアップ」「オープンイノベーション」「販路拡大」の3つをテーマに「MUFG商談会2024」を開催。総勢約500社が参加、約900件の商談を組成したという。
MUFGのネットワークを活かし、大手バイヤーや注目のスタートアップ、他社との共創・連携を志向する大企業が参加。また、多数のブース出展も実施し、スタートアップだけでなく、金融機関やベンチャーキャピタルなど、計35社が出展したとのことだ。
イベントのクロージングセッションでは、MUFG スタートアップ戦略部長 塚原氏が、「MUFGは、スタートアップの領域や成長ステージを特定せず、幅広くグループ一体でのスタートアップ支援をしています。そうしたスタートアップの中からグローバルで戦うユニコーンが生まれるように今後もサポートをしていきたい」と述べている。
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