リクエストは、組織論理学研究センターと協働で、現代の組織が直面する複雑な課題を解決するための「組織の未来をつくる新たな価値創造モデル」を発表した。
同モデルは、論理的意思決定・感情的共感・創造的発想を融合させ、持続可能な組織モデルを実現するもの。企業・組織、そこで働く人々、そしてその先の社会全体をより善い未来へ導くための、具体的かつ実践的な指針を提供するという。
組織での活用方法
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行動指針の実践:
- 事実確認と背景への関心:メンバー全員が、相手(次工程や顧客)の現状を確認し、「なぜ、そうなっているのか」を考える文化を醸成。具体的には、現場視察や直接対話を促進
- 小さな思考と行動からの実行:成功体験を積み上げるため、具体的で実行可能なタスクを設定
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信頼構築の仕組み:
- フィードバックの共有:相手との対話や価値提供を通じた信頼構築の成果を共有。次工程や顧客からの具体的な反応を組織全体で振り返り、次の行動計画につなげる
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善が巡る状態の可視化:
- 成果の見える化:「相手を善くした結果、それがその先の人々や社会にどのように広がったか」を具体的な事実で可視化
- モデルの改善と拡張:善が巡る事実を分析し、そのプロセスをさらに効率化・効果を拡張する仕組みを構築
同モデルは、数理論理学に基づくフレームワークを用いて、「相手を善くする」という価値観を組織全体に定着させるという。短期的な効率ではなく、持続可能な信頼と協力の構築を目的としており、この価値観を実践することで次の成果が得られるとしている。
- 個人と組織の成長:メンバーが主体的に行動し、信頼を築くことで、個人と組織の成長を促す
- 不一致と無駄の排除:相手の事実を把握し、背景を理解することで、無駄を自然に排除
- 社会全体への貢献:善の行動が相手、その先の社会全体に広がり、ポジティブな影響を与え続ける
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