東京建物は、東京・日本橋にデジタル金融施設「FIAN(東京フィナンシャル庵)」(呼称:フィアン、以下:FIAN)を、5月に開設すると発表した。
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FIANは、東京建物が市街地再開発組合の一員として参画している「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」(呼称:呉服橋プロジェクト)に整備予定の、高度金融人材サポート施設の先行施設として開設するもの。デジタル金融分野におけるイノベーション創出を支援し、グローバルエコシステムの架け橋となることを目指している。プラチナ会員を対象として、デジタル金融分野における最先端のプログラムを提供するほか、国内金融機関と海外の最前線プレーヤーとの交流促進などの各種活動を行っていく予定だという。
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施設概要
- 施設名称:FIAN(東京フィナンシャル庵)
- 所在地:東京都中央区日本橋1-3-13東京建物日本橋ビル11F
- 施設面積:約443㎡
- 開設時期:2025年5月(予定)
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施設内容:
- セミナー・イベントスペース(最大約70名収容)
- シェアオフィス(個室4室、会議室1室、コワーキング約25席)
- ラウンジ
AIと金融の未来研究会
次世代金融リーダーに向けた事業変革戦略推進力強化を支援することを目的に、「AIと金融の未来研究会」を設置。同研究会は東京大学 柳川教授を座長とし、英国オックスフォード大学サイードビジネススクールにて未来金融テクノロジーイニシアチブを主導するPinar Ozcan教授による全体監修のもと、金融業界の次世代リーダー向けエグゼクティブ・プログラムの提供を主要な活動とするという。また、分科会などの開催により、金融業界全体の変革につなげるための具体アクションを実施するとのことだ。
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エグゼクティブ・プログラム
ビジネスモデル変革を起こすための実践的な経営能力の向上を目的として、世界トップレベルの大学機関の講師陣を中心に提供されるプログラム。金融業界の次世代リーダー層を対象とし、Pinar Ozcan教授による全体監修のもと、少人数制・対面開催により、相互に学び合い、視点を多角化し、人的ネットワークを広げられる環境を提供するという。プログラム開発支援は、NTTデータ経営研究所が務めるとしている。
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協働パートナー
FIANのビジョン実現に向けた協働パートナーとして、デジタル金融・フィンテックのシンガポール国立大学アジアデジタル金融研究所(AIDF)、およびElevandi Japanと連携。シンガポール国立大学アジアデジタル金融研究所は、日本で初の事業展開だとしている。
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