KAMAMESHIは、日本政策投資銀行(以下、DBJ)が主催する「DBJスタートアップアクセラレーションアワード2024」において、最優秀賞を受賞したと発表した。

DBJスタートアップアクセラレーションアワードは、日本の産業や経済を支えてきたDBJが主催する、革新的なスタートアップを発掘・育成するためのプログラム。同プログラムは、日本および世界の課題解決に貢献する企業を対象に、支援を行うことを目的としている。審査は、「革新性」「経済・社会へのインパクト」「実現可能性」「ビジネスとしての成長性」の基準に基づき総合的に行われるという。
2024年度は、同年9月に審査が開始され、複数回にわたる厳正な審査を経て、2025年3月10日に最終審査結果が発表され、表彰式が開催された。その中で、KAMAMESHIは最優秀賞を受賞。事業奨励金1000万円に加え、アクセラレーターによる1年間の伴走支援などを受ける権利を獲得したとのことだ。
受賞について、KAMAMESHIが、設備部品の流通プラットフォームの提供にとどまらず、既設設備の現物調査や社内在庫管理システムの構築を通じ、中小製造業の課題解決を包括的に支援している点が評価されたという。特に、部品の欠品が生産に及ぼすリスクに着目し、年会費型の「保険」機能を取り入れた独自のビジネスモデルが、高く評価されたポイントになったとしている。
また、BtoB市場、特に製造業向けの事業は、経済合理性の厳しい要件を満たさなければならず、単なるアイデアだけでは成功が難しい領域だが、KAMAMESHIは実効性のあるビジネスモデルを構築し、果敢に挑戦している点にも注目されたという。今後に向け、プラットフォームの機能拡充とコンサルティング業務の強化を進め、日本のもの作りを支える企業としてのさらなる成長が期待されているとのことだ。
【関連記事】
・グッドパッチと丸井グループのジョイントベンチャーMuture、初のカンファレンスを3/13に開催
・東京建物、東京・日本橋にデジタル金融施設を開設 オックスフォード大学教らと提携し育成プログラムを提供
・NEC、Spreadyに出資 AI活用で新規事業開発の活性化を目指し、オープンイノベーションを推進