経営者によって違う「強み」、共通する「最大化」
岩田:
稲積さんの「経営者」としての能力は「組織能力の最大化」にあるのではないかと思っていますが、どのようにしてそのスタイルを身につけたのでしょうか?
稲積:
ITという非専門分野では、私1人では何もできないから、かもしれません。実際1人で全てできるような天才を見つけるのはすごく難しく、あまりいないのではないかと感じています。代わりに、1人ではできないことを成し遂げるために組織で闘う必要があります。「組織の強みに基づく方向付け」×「情熱を持ったメンバー」×「各メンバーの強みの組み合わせ・協力」×「成功の筋道を見つける試行錯誤」、これらを組織として機能させるところが経営者の仕事ではないかと、私は考えています。