新興ベンチャーが大企業のビジネスをDisruptする理由-指数関数的成長とは?
今回ご紹介する書籍『BOLD 突き抜ける力 超ド級の成長と富を手に入れ、世界を変える方法』(ピーター・H・ディアマンディス (著),スティーブン・コトラー, 土方奈美 (翻訳) /日経BP社)です。
共著者の1人、ピーター・H・ディアマンディス氏は、民間による最初の有人弾道宇宙飛行を競うコンテストなどを行う「Xプライズ財団」のCEOで、15を超える宇宙・ハイテク関連の会社を創立した起業家です。また、グーグル、3-Dシステムズ、NASAの後援を得て、シリコンバレーに「シンギュラリティ大学」を創立し、エグゼクティブ・チェアマンに就任。2014年フォーチュン誌の「世界の偉大なリーダー50人」に選出される、まさしくキーマン中のキーマンです。
ディアマンディス氏の前著『楽観主義者の未来予測(上)(下)』では、マズローの欲求5段階説をテクノロジーに適応した「潤沢のピラミッド」、「指数関数的(エクスポネンシャル)・テクノロジー」に関して語り、話題となりました。同じ共著陣による本作は、「人類の最大の問題=最大のビジネスチャンス」として圧倒的な成長をとげる「エクスポネンシャル起業家」とその予備軍に向けて、テクノロジー、マインドセット、クラウドという3つの重要項目を具体的に解説した実践書です。起業家だけではなく、起業家と共創する大企業、起業家による破壊的イノベーションに対抗する大企業のビジネスパーソンにも、読んでいただきたい内容です。
では、具体的にその内容を本書の中からみていきましょう。