日本企業の新規事業「失敗の歴史」
1周目:徒手空拳による停滞期(2010年代前半まで)
新規事業の必要性が叫ばれ始めた初期段階です。確立された手法が存在せず、多くの企業が既存事業の延長線上で新規事業を検討していました。しかし、両者は前提条件が根本的に異なります。既存事業には実績と豊富なリソースがあり、市場での立ち位置も確立されています。一方、新規事業は不確実性が高く、小規模からのスタートを余儀なくされ、成功も保証されていません。
それにもかかわらず、新規事業を既存事業と同じ基準で評価するため、「規模が小さい」「リスクが高い」「収益性が見込めない」といった理由で却下され続けました。