コスト削減の先にある真の価値。事業の持続可能性を高める「攻めの物流」
小野塚:AI活用は生産性向上に直結しますが、価値はそれだけではないはずです。効率化の先にある「プラスアルファの価値」とは何だとお考えでしょうか。
前川:2つあります。1つはパートナー企業との関係性の向上です。データを可視化して共通のゴールを持つことで、うまくいけば一緒に喜び、課題が見つかれば次の改善へのモチベーションに変えられます。感覚や“お願い”ベースだった関係が、明確な指標によってチームとしてともに前に進む力になっています。もう1つは新たな事業の創出です。10年以上かけて作り上げてきた循環型物流の仕組みとノウハウを、他の法人様向けに提供し始めたことです。これもAIが生み出した新しい事業の広がりだと捉えています。
