DIGGLEは、AI開発の方針や今後の展望をまとめたAI構想を発表した。また、経営管理の高度化に貢献するAIエージェント「FP&Aエージェント」の実現に向けた、2029年までのロードマップも公開した。

DIGGLE AI構想の前提と「FP&Aエージェント」の提供価値
DIGGLEが目指す「AIネイティブなFP&A状態」の定義
- AIとAI以外(プログラムや統計等)のそれぞれの長所短所を考慮した協調された業務フローとカルチャー・マインドセットが実現できている
- 人はAIを手段の一つとしてとらえ、適切な利用シーンを判断できる
- 自然言語に依存した複雑な自動化を達成できている
同社は経営とは人の営みであり、経営管理の本質は「測定や可視化が人の行動を変える」点にあると考えており、人の意識や行動を変えるため”当たり前のツール”を目指して開発を行ってきた。
「DIGGLE予実管理」のサービス提供を通じて培ってきた経営管理業務におけるナレッジを生かし、また専任のコンサルタント(カスタマーサクセス)による伴走を行うことで、AI活用でも各社に適したベストプラクティスを提供していく。

2029年までのロードマップ
2025年から2026年にかけては、既存プロダクトの一部機能や小さな新規プロダクトを通して顧客の課題解決にAIアプローチで検証を繰り返していくという。その後2027年にかけて、積み上げた知見・機能を統合することで、AIエージェントである「FP&Aエージェント」を実現し、効率化・自動化の水準を向上。その後は1~2年かけて、「FP&Aエージェント」がより経営管理の高度化に貢献できるよう進化させていくとのことだ。

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AIレポート分析機能の公開
ロードマップ実現に向けた第一弾として、「DIGGLE予実管理」では、損益計算書(PL)を見慣れていない事業部の社員でも直感的な理解ができるAIレポート分析機能を公開した。表示するPLにあわせた要点サマリーや示唆出しにより、予算・実績の差異分析時などに担当者が自身の管掌部門の全体像を理解し、注意すべきポイントに気づきやすくなるという。また、要約結果に対して細かいフィードバックができるようになり、ユーザーからのフィードバックをもとにアップデートを続けていくとしている。

PL分析画面で「PL要約を実行」ボタンをクリックするとAIによる要約が開始
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事業部長が見るようなエリア別PLでのAI要約イメージ
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現場担当者が見るような自部門メインのPLのAI要約イメージ
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