弁護士ドットコムは2025年11月7日、「弁護士と法務部が選ぶ ベストビジネス弁護士100」の受賞者を発表した。本企画は、企業法務におけるリスクマネジメントやコンプライアンス強化の重要性が増す中、実務の現場で活躍する弁護士を定量的に評価するものだ。

今回の選出では、コーポレート、M&A、危機管理・コンプライアンス、人事労務、知的財産、AI・IT、税務の7つの専門分野ごとに“企業の支えになる弁護士”をテーマに、弁護士や企業法務担当者からノミネートを募集。各分野で30名、合計210名を候補としてリスト化し、その後348名の弁護士、322名の法務担当者による投票結果をもとに、計100名を選出した。
同ランキングは、企業が外部専門家を選定する際の一助となる。特に新規事業や経営変革を推進する経営企画部門においては、コーポレートガバナンス、知的財産、AI・ITなど各分野のエキスパート弁護士の活用ニーズが高まっている。定量的視点による評価がなされている点も特徴だ。
投票は1分野につき最大3票まで、最低1部門1票の投票を必須として実施され、本選は弁護士と企業法務担当者双方によるダブルチェックを経て決定された。ランキングの全受賞者および詳細は特設サイトで公開されている。
ビジネス環境の変化や社会的要請を受け、企業法務部門ではより高度な知識と実務経験を持つ外部専門家との連携が不可欠となっている。ビジネスリーダーは、こうした客観的評価による選抜情報も参考に、外部弁護士の選定基準を見直す動きが加速しそうだ。
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