2025年12月15日、Salesforceはアストラゼネカが統合グローバルプラットフォーム「Agentforce Life Sciences」を顧客エンゲージメント変革のために採用したと発表した。アストラゼネカはバイオファーマ領域で幅広く事業を展開しており、本プラットフォームの導入によりオンコロジー、希少疾患、循環器・腎・代謝疾患、呼吸器・免疫疾患の領域において医療従事者(HCP)との関係強化を図る。

Agentforce Life Sciencesは、AIを活用したデータ駆動型のエンゲージメントを実現するのが特徴であり、アストラゼネカはグローバル規模でインテリジェントかつパーソナライズされた顧客対応体制の構築を目指す。本プラットフォームによって、各チームはより戦略的な顧客成果や顧客インタラクションに注力でき、顧客関係の再定義と事業成長の加速が期待される。
今回アストラゼネカで導入されるソリューションには、以下の重要な機能が含まれる。
1. メディカル・コマーシャル連携
医療従事者のインサイトを統合し、チーム間での状況共有と可視化を実現する。
2. パーソナライズされたエンゲージメント
顧客ごとの嗜好やニーズを捉え、AIによる「次に取るべきアクション(ネクストベストアクション)」推奨機能を備える。これによりフィールドチームや主要顧客に向けた取り組みが強化される。
3. デジタルキャンペーンのオーケストレーションと自動化
顧客の嗜好に合わせて複数チャネルにわたりデジタルキャンペーンを自動展開し、効率的なマーケティング活動を支援する。
4. モデルコンテキストプロトコル(MCP)相互運用性
SalesforceのMulesoft Agent Fabricを活用し、グローバルかつ多ブランド・多地域にわたるエージェントや業務活動を調整する。この仕組みにより、社内担当者とAIエージェントがシームレスに連携することが可能であり、業務の一元化や効率化も期待できる。
本パートナーシップについて、Salesforceのライフサイエンス担当SVP兼GMのフランク・デフェシェ氏は、アストラゼネカによるAgentforce Life Sciencesの導入が「ライフサイエンス業界におけるインテリジェントな顧客エンゲージメント構築への重要な一歩」とコメントしている。
本件を通じ、アストラゼネカは顧客中心のデジタル変革を推進し、患者への価値提供と医薬品の開発・提供のさらなる加速につなげる構えだ。
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