“小さく早く”動く企業が大企業を圧倒する時代に必要なこと
製品からサービス提供へとビジネスの主流が移り変わったことに加えて、現在を特徴づける流れがもう1つある。それが参入障壁の低さだ。例えば、インターネットの恩恵を受けて、個人経営のカフェオーナーが大企業と同じビッグデータを扱うこともできる。その恩恵を受けているのはカフェばかりではない。宇宙開発という人類の最先端技術ですら、現在は大企業が独占できる分野ではないのだ。
スペースXという企業はNASAの1/20の値段で宇宙に荷物を運ぶことができます。だから、NASAは輸送をスペースXに任せています。これはクレイジーなことです。ロケットを作るという壮大なことをしている企業ですが、大企業ではなく生まれて間もないスタートアップです。現在は障壁が小さく低くなりました。大きな組織はその分プレッシャーを受けています。
スペースXは2015年12月21日に人工衛星打ち上げに使用したロケットを再び地球のロケット発射場近くに着陸させるという偉業を成し遂げた。NASAはおろか人類史上初の快挙だ。