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【出張版】スタートアップの時代の終焉

「社会に良い影響を与えれば儲かる」という流れ―次のスタートアップのパーティー会場

第3回:次のスタートアップのパーティー会場を探して(前編)

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プラットフォームではなくテーマ

 そうした「どのプラットフォームが伸びるのか」や、あるいは「どのプロダクトが伸びるのか」(例えば VRだとOculusなのか他なのか等)といった議論のほか、産業でのスタートアップハードテックのスタートアップなどの議論もあります。

 そうしたなかで「社会的インパクトを与えられる(一部の)スタートアップは儲かる」という、ある意味当然のようでいて、しかし余り言及されてこなかったように思える文脈が起こりつつあることを感じています。 よくよく考えて見れば、社会の問題を解決するということは、そこに大きなお金が発生する可能性があり、そこから利潤が発生する、というのは当然のように思えます。実際にITの普及を通して、情報の流通という社会の課題が解決され、それは大きな利潤を生んでいます。

 実際、元Lerer Hippeau Venturesで、現RREのパートナーであるSteve Schlafmanは、社会的インパクト投資を水で薄めたようなものと異なると断った上で今後の投資の方針として「解決するに値する問題に取り組んでおり、世界をより良くする会社にしか投資しない」という姿勢を明らかにしています。

Investing with a new purpose

 通常、社会的インパクト投資 (Social Impact Investing) とは「特に恵まれない人たちを中心とした、住民の健康、福祉、生活の質の促進。思想の表現の自由の奨励。あるいは寛容の育成」を追求する投資と言われますが、今回はより広義に社会的なインパクトを持つ投資全般に関して扱い、社会的インパクトを求める動きとスタートアップの関係性について、以下の3つのカテゴリに分けています。

  1. 投資領域の変化
  2. VC 投資家の裏にいる人達の変化
  3. フィランソロピー、社会起業の文脈との接近

 次のページから、この3つのカテゴリーをそれぞれ簡単に解説します。

次のページ
1.投資領域の変化

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この記事の著者

馬田 隆明(ウマダ タカアキ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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