「THE VENTURE」は、ビジネスで世界にポジティブな変化をもたらす若手起業家を応援し、彼らの世界を変えたいという思いを鼓舞することを使命に掲げ、2015年に設立された。総額100万ドルの助成金を用意すると共に、事業拡大に必要なツールやメンターからのアドバイスを提供し、若手起業家たちを支援するという。
今年度は、6大陸に渡り、ビジネスを活かして社会や環境の問題に取り組む2,500以上のスタートアップ企業から参加申込が集まり、ローカル大会を勝ち抜いたファイナリスト27名が決定いたした。最終審査会は、7月にニューヨークで開催される。
日本代表の小川隆氏が率いるMOLCUREは、抗体医薬品を設計するバイオITベンチャー企業。病を抱える人々に、より良い薬をより安価に届けることを目指して設立された。抗体薬品を設計するプラットフォーム「Abtracer(アブトレーサー)」の提供によって、従来の10倍のスピード、および10倍の成功率で抗体医薬品を特定し、製薬会社が新しい医薬品を開発することを可能にするという。
小川隆氏をはじめとするファイナリスト27名は、3月にイギリス・オックスフォードに集まり、集中的に学ぶ5日間のアクセラレーターウィークに参加した。このウィークでは、世界的に有名なオックスフォード大学のサイード・ビジネス・スクール(Saïd Business School)の社会起業研究機関、スコールセンター(Skoll Centre for Social Entrepreneurship)によるプログラムを実施。