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アクセンチュア、アジア・パシフィック先進金融テクノロジーラボでプログラム参加8社を決定

日本の1社を含むスタートアップ企業への12週間にわたるメンタリングプログラムを実施

 アクセンチュアは、3回目となる「アジア・パシフィック 先進金融テクノロジーラボ(FinTech Innovation Lab Asia-Pacific)」において、日本企業1社を含む、フィンテックのスタートアップ企業8社に対する、12週間のメンタリングプログラムを8月21日から開始した。

[公開日]

[著] BizZine編集部

[タグ] スタートアップ フィンテック

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 今年のプログラムに参加するスタートアップ企業は、顧客の投資目的を忠実に実行するウェルスマネジメント ソリューションを始め、ブロックチェーン技術を活用したKYC(Know Your Customer/顧客確認)サービス、漢字に対応した不正検知プログラムに至るまで、広範な分野の革新的なサービスをもっているという。

 2014年6月に、アクセンチュアは大手金融機関と「アジア・パシフィック先進金融テクノロジーラボ」を香港に設置した。今年の本プログラムのパートナー金融機関は、バンクオブアメリカ・メリルリンチ、BNPパリバ、オーストラリア・コモンウェルス銀行、クレディ・スイス、ゼネラリ、ゴールドマン・サックス、HSBC、J.P.モルガン、メイバンク、モルガン・スタンレー、サンライフ フィナンシャルおよびUBSの12社が務めている。

 またこれに加え、野村グループ、三井住友フィナンシャルグループ、中信銀行国際、中国建設銀行(アジア)、マッコーリー、スタンダードチャータード銀行、サイアム商業銀行およびソシエテ ジェネラルが準パートナー金融機関として参画している。

 選定されたスタートアップ企業は、パートナー金融機関の上位役職者によるメンタリングを受けて、革新的なサービスの開発と事業化を進めることができると同時に、これらの潜在的な顧客との関係を構築することができる。

 今回応募のあった約100社から選定された8社には、12週間のプログラムにおいて、金融機関の上位役職者によるメンタリングのほか、ワークショップ、パネルディスカッション、製品開発およびビジネス展開に向けたコーチングセッションが提供される。プログラム終盤には、参加者であるスタートアップ企業8社のうち5社がさらに選択され、投資家や金融機関の経営層に対して、自社のサービスをプレゼンテーションする機会が与えられる。

 2016年度のプログラム参加企業は次の8社になる。

 ChartIQ:米国バージニア州シャーロッツビルを拠点としたスタートアップ企業であり、証券分野に特化したチャートやデータ可視化製品をHTML5形式で提供している。ニューヨーク、ロンドン、キプロスにオフィスを構え、世界で125社以上の顧客を有する。同社が提供する時系列チャートソリューションにより、投資銀行、証券会社、トレーディングプラットフォーム、金融情報ポータルの古いテクノロジーを次世代のHTML5準拠のテクノロジーへ進化させることができる。

 HedgeSPA:投資家がインターネットで利用できる予測分析型投資プラットフォームを提供。シンガポールとカリフォルニアにオフィスを構え、エネルギー分野に焦点を当ててビックデータ技術を応用した投資支援ツールを提供している。複数の将来シナリオを組み合わせることで、ポートフォリオの下落リスクを75%近く改善すると同時に、日々のポートフォリオ管理に関するタスクを自動化する。ユーザーは、これまでコストが高く一部の利用にとどまっていた投資アナリティクスについて、クラウドベースで安価に利用することができるようになる。

 KYC-Chain:シンガポールを拠点としたスタートアップ企業であり、生体認証やその他の先端技術、分散型台帳(ブロックチェーン)技術を活用し、口座開設業務の合理化や業界共通インフラとしての本人確認の手段を提供している。フロントのセールス部門やコンプライアンス部門は、同テクノロジーを活用して効率的な口座開設業務を行えるだけでなく、暗号化により保護された環境を通じて、顧客や他金融機関との継続的な接点をもつことができる。同社のプラットフォームは、すでに複数の銀行向けに商用サービスとして提供されている。

 Lattice:香港を拠点としたスタートアップ企業であり、投資家やポートフォリオマネジャー、リスクマネジャー、トレーダー向けにポートフォリオ管理支援ソフトウェアを開発している。視覚を重視したポートフォリオ最適化ツールや多様なポートフォリオ分析ツールを搭載した同社のプラットフォームによって、投資家は正確で迅速な意思決定や投資判断に有益な示唆を得ることが可能となる。また、投資対象の商品、通貨、セクター、国別に、計画的および偶発的なリスクエクスポージャーの予測や適正化に活用可能。適切な投資目的の設定後は、Lattice EPDによって、ワンクリックでポートフォリオを調整することも可能。

 Privé Managers:香港を拠点としたスタートアップ企業であり、独自のバイオニックアドバイザリー エンジンを通じて、多様な機能を統合した包括的なウェルスマネジメントとアセットマネジメントのプラットフォームを提供している。同社のプラットフォームはすでに、アジア、ヨーロッパのグローバル金融機関に採用されている。同社のモジュラーベースのアプローチは、テクノロジーソリューションを通じたコスト削減を実現するほか、より効率的な資産運用を求める金融仲介業者やアドバイザーの多様なニーズを満たすことが可能。

 Seerene:ベルリンを拠点とし、香港とニューヨークにもオフィスを構えるスタートアップ企業。業務効率の向上とコスト合理化に向けて、アナリティクスによる現状分析や必要なアクション導出サービス、およびデータ可視化サービスを提供している。企業が保有する既存データを読み込み、統合された情報を「X線ビジョン」としてダッシュボード上で視覚化する。利用しているソフトウェアやインフラの変化、およびIT部門の体制の変化だけでなく、過去のテクノロジー投資やデジタル変革から生じる、さまざまな財務的な影響を可視化する。業務効率の改善やコスト削減において、CIO(最高情報責任者)やIT部門責任者を支援することを目標としている。

 SIORK:東京を拠点とし、台湾と米国にもオフィスを構えるスタートアップ企業。先進国と新興国双方にて、金融機関による顧客データを分析し、不正・マネーローンダリングなどの犯罪行為の検知を支援している。同社の製品は、顧客行動を自動学習し、疑わしい取引の検知を行うと同時に、犯罪予防のためにリアルタイムで取引をブロックする仕組みを提供している。製品の特徴は、人工知能(AI)の学習能力を活用した、漢字の曖昧マッチング・アルゴリズムを採用している点であり、金融機関が顧客名など漢字を含む詳細データや、非構造化データを分析することを可能にしている。

 TNG Wallet:香港を拠点としたスタートアップ企業であり、店舗向けeウォレット決済や、個人間送金、銀行振込、年中無休の預金引出などの機能を提供している。コンビニエンスストア、現金自動預払機(ATM)、クレジットカード、およびオンライン・バンキング・プラットフォームでのウォレット入金といった利便性の高さを受け、同社のアクティブユーザー数は30万人(香港の人口の約4%)を超えています。加盟店側では、eウォレットを活用することで低い手数料で非現金決済を導入、および入金サイクルが短期であることを生かしたキャッシュ・フローの改善が可能。また、同社のCRM(顧客管理)ツールを導入することで、顧客エンゲージメントをより強化することができる。