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Biz/Zineセミナーレポート

アレックス・オスターワルダー、来日セミナーレポート

ビジネスでは「外科医であり、建築家であり、科学者であれ」

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 初来日のとなったアレックス・オスターワルダー氏によるセミナーの内容を講義抄録のかたちでお伝えする。2013年11月26日、ラフォーレミュージアム六本木にて「ビズジェネ・カンファレンスVol.7 Business Model Generation 2013」が開催され、ベストセラービジネス書『ビジネスモデル・ジェネレーション』の著者、アレクサンダー・オスターワルダー氏が日本で初めてセミナーを実施した。同氏が自著に基づく企業イノベーションの方法論を指導したほか、参加者が実際に作業に取り組むワークショップ、同書を活用したビジネスモデル構築法の日本における第一人者らのトークセッションなども盛り込まれ、イベントは活況を呈した。

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外科医のような業務、建築家のようなプロトタイプ作り、科学者のようなテスト!?

 ビジネスピープルが将来、どうビジネスを遂行するべきかについて、私のビジョンからお話ししていきたいと思います。今後、ビジネスピープルには、次の3つのスキルが必要になるでしょう。

  1. 外科医のように業務を遂行すること
  2. 建築家のようにプロトタイプを制作すること
  3. 科学者のようにテストすること

外科医のように業務を遂行するとは

 自分が心臓の手術を受けるときに、外科医がごく基本的な手術器具を1つしか持ってこなかったら、どう感じるでしょうか。実際にはそんなことはありえませんが、これこそがまさにビジネスの世界で私たちがしていることなのです。

 以前、調査をしたところ、SWOTのような非常に基本的なツールがまだ広く使用されていることが分かりました。SWOT自体に異論はありませんが、今日の複雑なビジネス環境に、それだけで十分対応できるとは思えません。

 もう1つ、例を挙げましょう。2013年の今、1985年型の携帯電話を使っている人などいないと思いますが、ビジネスの会議で使われている手法は当時のままなのです。

 外科医は、多くの道具を使って執刀します。しかも、そのために13年もの訓練を受けます。いっぽう、我々は、ビジネスの戦略やイノベーションについて、ツールを使いこなすための訓練を受けていません。

 もちろん、マーケティング、経理、プロセス改善といった既存業務に関してはよく訓練され、また、実際によくできていますが、戦略やイノベーションにはまだ長けていないのです。そこで、私たちが皆さんに使ってほしいと思って作ったのが次のツールです。

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ビジネスモデルキャンバスを使ってみよう

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