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MITで学ぶDesign for Startup

領域横断型人材を育成する「MIT IDM」におけるデザインの授業

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領域横断型人材を育成するための複合的なカリキュラムと多様性

MIT IDM

デザイン、エンジニアリング、ビジネスの領域を横断/融合し、ビジネスや社会にイノベーションを生み出す新世代のリーダーを育成する。

 このMIT IDMの理念のもと、 デザイン、エンジニアリング、ビジネスの領域をどのように融合し、プロダクトやサービスを生み出すかを学ぶカリキュラムが提供されている。アントレプレナーシップ(起業、起業家精神)教育に力を入れており、事業開発や起業のための実践的な授業やプロジェクトも多い。プログラムの必修授業でデザインや製品・サービス開発について学びながら、School of EngineeringとSchool of Managementで提供されている授業を自分たちの興味や将来のビジョンに応じて選択する形になっている。選択授業の組み合わせは十人十色で、 医療関連での起業を目指すクラスメートは、メディカルデバイスに関するエンジニアリングの授業とヘルスケアスタートアップ関連のマネージメントの授業を選択し、エネルギー産業に興味のあるクラスメートは、サスティナビリティ関連の授業を中心に受講している。方向性は様々だが、最終的に3つの領域をバランス良く学ぶことで統合的な思考やスキルを身につけることを目指している。ちなみに僕の場合は、起業やシステム思考に関するマネージメントの授業を中心に、バイオ関連のエンジニアリングの授業を受講している。この柔軟性のあるカリキュラムは、通常1つの学科では学ぶことの出来ない組み合わせを可能にすると共に、新しい分野にチャレンジする機会を与えてくれている。

 所属する学生の多様性も、異分野横断のための大きな役割を担っている。2015年度に一期生として入学した18名は、6名がデザイン、6名がエンジニアリング、そして6名がビジネスのバックグラウンドを持っている。UI/UXデザイナー、プロダクトデザイナー、ロボティクスエンジニア、メカニカルエンジニア、ビジネスコンサルタント、組織イノベーション コンサルタント、そして起業家などの様々な分野でプロフェッショナルとして活躍してきた学生が、混成チームを組んでプロジェクトに取り組むことになる。また、学生の国籍も多様で、10カ国の異なる国から集まっており、多様な文化の中でコラボレーションが経験できることも魅力だ。年齢も20代中盤から30代中盤と幅が広く、性別も男女が均等に採用されている。 専門性、国籍、文化、年齢、性別など、様々な意味で多様性に富んだ仲間たちと学ぶことができる。

 この複合的なカリキュラムと多様性の中で、自分の専門分野だけに捕らわれないマインドセットや異分野の人たちとのコラボレーションスキルが鍛えられていくのである。

■参考URL1:MIT Integrated Design & Management: About IDM

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この記事の著者

永田 昌一(ナガタ マサカズ)

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