途上国やベンチャー企業での「修羅場経験」がイノベーションを起こす“原体験”になる
3名のパネリストが語った「越境」体験プログラムの実例。入山氏はこの3つの事業に共通する項目として「修羅場経験」というキーワードを挙げた。
「新興国の社会課題解決の現場」、そしてベンチャー企業に共通しているのは『修羅場経験』ができるということだと思います。実は、日本企業の多くが抱える課題のひとつとして決定的なのが、今後の経営を任せられる人材がいないということ。答えのない不確実な状況で判断を下すのが経営者の役割ですが、自分の意思で決断できる人材が社内では育たないんです。途上国やベンチャー企業での『修羅場経験』を通して、右も左も分からないなかで意思決定をしながら前に進んでいく経験は、未来の経営者を育てるうえでとても重要だと思います。
(入山章栄氏)