日本企業が陥りがちな「競争力の罠」から抜け出すための “両利きの経営”とは?
イノベーションを生み出すために、必要不可欠な“知の探索”。しかし、多くの企業は知の探索よりも“知の深化”を重視する傾向があるという。
知の探索が異なる領域や分野に新しい知を探しに行くのに対し、知の深化は自分が持っている既存の知を深掘りしていくことを指す。短期的な利益を生み出すには、すでに確立された事業やビジネスモデルをよりよく運用していく方がたしかに理に適っている。しかし、知の探索をないがしろにしていると、イノベーションが枯渇して、中長期的な利益が期待できなくなるのだ。これを「Competency Trap=競争力の罠」という。