「コミケはホラクラシーである」が意味する、“当事者性”を作り出す組織とは
武井:
先生は、「新しいマネジメントのあり方は共同体(コミュニティ)である」と言われていますね。
宇田川:
「共同体」というと、社会学を勉強した人はゲマインシャフト(共同体組織)、ゲゼルシャフト(機能体組織、利益社会)という言葉を思い浮かべると思います。簡単に言うと、前者はいわゆる古い意味での共同体、後者は形式合理的な集合体を指し、近代ではだんだんと後者の方に変わっていくのだということを、ドイツの社会学者 フェルディナント・テンニースが言ったんですね。