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GE、IBM、コマツなどIoTのリーダー企業がサブスクリプションビジネスに取り組む理由

Zuora Japan社長 桑野氏インタビュー(後編)

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サブスクリプションは「積み上げ型」の収益構造

 ではサブスクリプションモデルは経営の観点で、何が良いのか。プロダクト販売モデルでの売上の考え方というのは、たとえば1月で締めると、2月に入ってから前月の売上を集計する。つまり過去を振り返る。そして2月はゼロから積み上げをしていく。これは、どんどんマーケットが拡大し、モノが売れる時代なら良かった。良いプロダクトを作れば売れたし、他社と差別化出来たからである。ただモノが売れない時代で、毎月、毎四半期ゼロから始めて売上を伸ばし続けるのは、非常に苦しい。

サブスクリプションの収益構造
サブスクリプションの収益構造

 一方サブスクリプションモデルでは、たとえば2月の売上は、1月の売上に2月の新規分を足したものになる。厳密には解約分を差し引くのだが、基本的には積み上げていく、成長を前提にしたストック型になる。継続課金制なら、契約者から毎月得られる売上である既存契約をベースにこの1年間でどれくらいの売上が見込めるのか(ARR:Annual Recurring Revenue)が分かる。つまりサブスクリプションでは、過去の数字の振り返りではなく、将来の数字を見ながら投資やマネジメントをしていくということになる。

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