働き方を変えてみたことで分かった「メリット」と「課題」
下元氏は「今のオフィスに移転する前は、比較的古い働き方の会社だった」と振り返る。だからこそ、働き方変革の効果を深く実感しているようだ。特に、ITでオフィスという場所に縛られない働き方を実現したことが、生産性向上に大きく寄与したという。
ビデオ会議システムの Skype for Business で会議に参加できるようになって、移動の時間が節約できたことの効果は非常に大きいです。以前はなかなか訪問できなかったお客様先にも行く時間ができて売上が増え、他にも交通費削減やペーパーレス会議による紙のコストの削減など、様々なメリットが生まれています。
私は以前、電車遅延によって会議に間に合わなかったことがあるのですが、その会議は情報共有が目的で自分が発言する必要がなかったので、電車の中からスマートフォンで会議に参加することができました。資料もスマートフォンで問題なく参照でき、本当に、『いつでも、どこでも、どんなデバイスでも』というのが現実になったな、と感じましたね。
また、働き方変革における「ツール選定の重要性」についても、実感を込めて語る。
私はIT業界で働いて12年になりますが、 Surface は今まで配布された中でも一番軽い端末です。以前は PC を持って移動するのは重くて辛かったのですが、 Surface にしてからかなりラクになりました。これはお客様に聞いたことですが、他のタブレットと比べて、タッチパネルやタッチペンの反応がすごく良いとのことです。こういった使い心地の良さというのは、日常的に使っていく上では大きなポイントになります。実際に使ってみて、 Surface は今の時代の働き方にピッタリだと感じています。
「いつでもどこでも、どんなデバイスでも」という働き方を実現しようとしたときに、課題となることもある。ひとつは既存の人事評価や労務管理などの制度が働き方の変化に追いついていないという点。組織全体で新たなマネジメント方法を確立していくのは容易でないが、例えばマイクロソフトの Office 365 には、労働時間やメールの送受信数、会議などがなく集中できる時間がどれだけ持てているか――、といった各自の状態をモニタリングし、生産性の高い働き方をアドバイスするという機能がある。こういったテクノロジーもうまく活用し、マインドチェンジを図っていくと良いだろう。
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