日本で初めて開催されるサミットのテーマは、「Shaping Japan's Future Together(日本の未来を共に形づくる)」とし、テクノロジーの過去、現在、未来を探求するバーチャルな「旅」を提供する。この「旅」では、シンギュラリティ大学本部から来日する世界クラスの専門家8名と、日本においてテクノロジーの各分野の第一線で活躍する専門家、思索家、起業家などによるプレゼンテーションと個別セッションでの交流を通して、最先端のテクノロジーと地球規模の課題に関する議論を行う。
参加者は、さまざまな業界において活躍する専門家など300名から構成され、インタラクティブで協調的、そして実験的な「ジャパンサミット」において、飛躍的に成長するテクノロジー(エクスポネンシャルテクノロジー)に関する最先端のトピック、イノベーション、未来の予測についてのインサイトを共有するとしている。
シンギュラリティ大学は、未来学者、発明家で人工知能研究の世界的権威として知られるレイ・カーツワイルと、フォーチュン誌の「世界で最も偉大なリーダー50人」の1人としても選ばれた起業家ピーター・ディアマンディスにより、2008年に共同創設された公益企業、教育機関、シンクタンクだという。
シンギュラリティ大学では、エグゼクティブプログラムおよびカスタムプログラム、サミット、イノベーションワークショップ、グローバルインパクトチャレンジ、スタートアップのアクセラレーターなどの提供、また世界各地においてチャプターの展開、ならびにオンラインコースの運営をしている。
世界的に著名な思索家や起業家がそのエグゼクティブプラグラムを受講することから、世界中のメディアからも注目されているという。シンギュラリティ大学がビジョンとして掲げるのは、全ての人々に影響を与える世界の最も重要な課題を、テクノロジーを活用することによって解決し、より豊かな未来を構築することだという。
今回の「ジャパンサミット」の開催目的は、参加者がエクスポネンシャル(指数関数的、飛躍的)に変化するテクノロジーの現状を理解し、「クリエイティブ・コレクティブ・インテリジェンス(創造的な集団知)」を形成しインサイトの共有を可能にする、日本のオープンイノベーションの場を構築することだ。
参加者は、ラボエキシビションでの最先端のテクノロジーの体験や、セッション中のディープラーニングを活用したオンライン投票システムを使うことにより、共同設立パートナー10社との相乗効果が見込めるテクノロジーの分野を探る。「ジャパンサミット」には、共同設立パートナー、政府機関に所属するリーダー、学術機関の研究室などが一堂に会し、「未来の探求」が行われる。
また、「ジャパンサミット」では、デザインシンキングやアクティブラーニングのセッションを通して、急激に広がりつつあるシンギュラリティ大学コミュニティが、より明るい日本の未来と変化に対応するためのマインドセットを「共に形づくる」ための機会を促進するとしている。