金融をはじめとするさまざまな分野において、ブロックチェーン技術の活用領域が広がりつつある一方で、セキュリティ面の脆弱性も明らかになってきている。とくに、ブロックチェーンを活用したサービスを構成する要素の1つである「スマートコントラクト」(プログラム化され自動的に実行できる契約)については、プログラムに脆弱性が存在する場合にサイバー攻撃を受けると、本来意図したサービスとは異なる動きが起こり、大きな脅威や実際の被害につながる可能性があるという。
NRIセキュアは、そのような課題に対して、これまで培ってきた技術や知見を「ブロックチェーン診断」サービスとして体系化し、対象の第1弾として「スマートコントラクト」に対するセキュリティ診断サービスを開始する。このサービスでは、プログラムを読み解く“静的解析”と、実際に攻撃などを試みる“動的解析”双方の観点から診断を行い、脆弱性を洗い出すという。
このサービスでは、ブロックチェーンを構成する他の要素向けの診断メニューも、順次追加していく予定だとしている。