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デザインシンカーの時代に考える、デザイナーの価値

デザイン思考だけで語れない、デザイナーの「曖昧な資質」が強い経営に欠かせない理由

第1回

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デザイナーから「デザイン思考」をとったら、何が残るのか

 近年日本では、「デザイン思考」を取り入れた戦略家やマーケッターが、「デザインシンカー」というハイブリッド人材になり、高いレベルの事業貢献を果たしている。

 私の周りにも、その人の話に何時間でも聞き惚れてしまうような、優秀なデザインシンカーが何人かいる。彼らは、デザイナーが学ばなかったり実践してこなかったりした、事業戦略を立てるためのデータ収集や社内政治の営み方といった、ハイレベルなスキルを持っている。さらに、「デザイン思考」として紹介されてきた、従来デザイナーが得意としてきた「ユーザーを巻き込んだアイデア発想」や「プロトタイプを短いサイクルで作りながらアイデアを検証するプロセス」などを、見事に習得しているのだ。越境人材になろうとするくらいだから、本来頭が良い人が多いので、学習スピードも半端なく、打率も高く、ただただかっこいい。

 一方、そんな優秀なデザインシンカー達が台頭する時代に、デザイナーにはどんな事業貢献ができるのか。経営層や事業部長といった企業のステークホルダーはもちろんのこと、当のデザイナーやデザイン組織のトップでさえも、クリアな答えを持ってない印象を受けることがある。「デザイン思考なんて昔から普通にやっているし」と話すデザイナーから「デザイン思考」をとったら、何が残るのか。

シーモアパウエルロンドンベースのデザインコンサル「シーモアパウエル」。過去10年間、同社にデザイナーとして私が勤続する中で、「デザイナーの曖昧なスキルや資質」の重要性を肌で感じてきた。

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美や質にどっぷり浸った人の価値は、デザイン思考だけでは語れない

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この記事の著者

池田 武央(イケダ タケヒロ)

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