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デザインシンカーの時代に考える、デザイナーの価値

共感による企業変革──日本企業の新規事業において“戦略の完成度”よりも大切なこと

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 パナソニック*の変革に携わり始めて早2年が経つ。ロンドンのクリエイティブコンサルでの経験を踏まえ、日本企業がグローバル市場をリードしていくためのフレームを考え続けている。ブランドの大きな方向性を見出すことや、新たな価値軸を提起する越境チームづくりなど、現場レベルでは着実な活動が進んでいる。勝負はこれからである。そして、外部コンサルの時には見えなかったが、大手企業の中で試行錯誤を繰り返す過程で見えた、一つの気づきがある。それは、日本企業を変革していくために「最も大切なこと」は、戦略の完成度ではなく「共感」であるということだ。*パナソニック株式会社 アプライアンス社

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デザイン経営宣言の効果と、潜む壁

 2018年5月に経済産業省が発表した「『デザイン経営』宣言」の中で紹介されているのが、以下のフローチャートだ。実際の開発現場での状況を照らし合わせると、巨大な壁(ボトルネック)が、3つめの「ブランド力向上・イノベーション創出」の中に潜んでいることがわかる。

『デザイン経営』宣言

 前職での繋がりで、各産業で新規事業に携わる方々と定期的に意見交換をさせて頂いている。そこでも以下の話になることが多い。「『デザイン経営』宣言」の効果として、「(1)デザインへの投資」や「(2)デザイン力の向上」が進んでいる企業は多い。そもそも、日本企業には「(3)ブランド力向上・イノベーション創出」を考える優秀人材は各部署に沢山いる。

 ではなぜ、「(4)競争力強化」にたどり着けないのだろうか。

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この記事の著者

池田 武央(イケダ タケヒロ)

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