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ソフトウェアエンジニアだった私が、ビジネス方法論「匠Method」を作った理由

第一回

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豆蔵設立、そして要求開発の方法論へ

 「人が感じるもの、感じたもの」それは、人の脳を刺激するものであり、たとえば直観といったものです。私が考えた「論理的美の虚像」に陥った論理的な手法と、私自身がやっている直観が入った狙いうちをしているやり方の違いを研究し始めました。

 それが明快に手法として表せるようになったのは、2004年頃にソフトウェアシステム開発の前段階で必要とされる手法(要求開発方法論)を考えていた頃のことです。当時は2000年にエンジニア仲間たちと立ち上げた株式会社豆蔵の役員をやっており、前職から開発方法論を策定していたために、僕のミッションの一つとして要求開発方法論を業界の人たちを巻き込んで開発することでした。実際には、現場でコンサルティングをやりつつそれを手法化していったのですが、ビジネス戦略の見える化という領域までたどり着き、手法的には完成に近づいたかなと思っていました。仮説的な戦略を立てて業務手段やIT手段を絞り込めれば、「論理的美の虚像」は排除できると思ったのです。世にいう戦略は選択と集中という考えがあります。そこには仮設を立てるという考えに通じるものがあると思うのです。ですので、戦略からやるべき事を絞り込む、それがプロフェッショナルな技だと考えたのです。

 これは、一定の効果がありましたが、どうしても払拭できないことがありました。それは、戦略を見える化する中で、戦略が絵に描いた餅的なものとか、戦略の具体的な効果をあまり考えていないことを多く見かけたのです。
そしてこのテーマは持ち越しとなりました。

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この記事の著者

萩本 順三(ハギモトジュンゾウ)

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