「企業意志」を起点に魅力的なブランドを作る「ArchBRANDING」

第二回

ITアーキテクトとして出発し、企業とビジネスの価値を高める方法論「匠Method」を提唱する萩本順三氏の連載、第二回。今回から、萩本氏とデザイン会社のF-INC.が考案した新しいブランディングのサービス「ArchBRANDING」の内容を紹介していきます

[公開日]

[著] 萩本 順三

[タグ] ブランディング

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ブランディングを強く意識するプロジェクト

 ここで取り上げる考え方は、これまでの流行に乗ったやり方ではありません。単なる流行ではなく、ビジネス活動を成功に導くための根幹的な方法です。また、ここで書いていることは西洋からのモノマネでもありません。この内容は、私がソフトウェアエンジニアリングからの学んだものをビジネススピードという観点により、古くさく時間のかかるやり方を排除し、新たにブランディングの考え方や価値をデザインするオリジナルなやり方を組み込み、匠Methodという手法としてカタチにして進化させていく過程の中でたどりついた、新しいブランディングの考え方なのです。
 2017年10月から匠Methodの英語版書籍に着手、この考えを世界に提案していきた いと考えています。

 本連載では、私がソフトウェア開発メソッドの発展形としてのビジネスメソッドを開発し始めて13年の歳月を要して育て上げた匠Methodの、最新のサービスであるArchBRANDING(アーチブランディング)の考え方を中心にご紹介していきます。

 ArchBRANDINGは名前の通り、匠Methodをブランディングまで広げたサービスであり、2017年12月からF-INC. と匠BusinessPlaceの2社でスタートさせるサービスです。

ここでいうブランディングとは、皆さんの頭にあるブランディングという言葉よりももっと広義のものであるかもしれません。また、この考え方は、組織での活用はもちろんのこと、一人でも行える考え方でもあるのです。

ここで「ブランディングという言葉よりももっと広義」と書いたことについて少し話をしましょう。

IT方法論からブランディングへ

ブランディングとは市場に魅力的な価値を演出するためのものだけではない。自分達の向かうべき方向性の明確化や誇りとモチベーションの向上、そして、やるべきことの絞り込みや、狙い撃ちを行うためのもので、個人でも部門でも形成すべきものなのである。

 皆さんも、ブランディングはこうであると思われる方も少なくないと思いますが、単なる宣伝のための道具と思われている方も多いのではないのでしょうか。そのような考え方はとてももったいないことなのです。

 これは私がどこかで学んだ事ではありません。私のこれまでの仕事の中での体験からくるものであり、この考えがF-INC.社のブランディング思想とマッチしたのです。それでは、私がなぜこのようなことを考えたのか、私の体験をお話しします。

 匠Methodは今ではITとは関係ない所でも活用可能な手法となりました。私は匠Method を1990年代からIT開発の手法からスタートさせ発展させてきました。当時メソドロジスト兼ITアーキテクトとして、このテーマの発展に欠かせなかったことはビジネス視点での自己変革でした。じっくりと時間をかけてモノづくりするという考え方から、価値を表現する自己トレーニングを積み、宣言型で価値を表現してからスピーディにモノづくり活動に励むやり方に意識的にシフトさせていったのです。

 その結果、やるべきことの絞り込みや、狙い撃ちができるようになり、モノづくりの品質とスピードが向上しました。さらに宣言型の方がいち早く周りの方々からの理解が得られることを幾度となく経験するうちに、「これこそがブランディングの本質なのだ、ブランドとは個人でも部門でも形成すべきものであり、外見だけの話ではなく、内面を強化するためのものなのだ。」という認識を持ち始めたのです。

魅力的なブランドを作り、日々の仕事を楽しくスピーディに行うために

 ArchBRANDINGの考えは、企業のブランディングを創りたい、または、強化したいという方や、新たなビジネスやサービス・商品にブランド創りから取り組み、作り上げ、そして育てていきたい方々にとって役立つ内容となります。また、匠Methodは、ArchBRANDINGの根幹をなす手法であり、全ての活動に有効なものであり、日々の仕事を楽しくスピーディにこなすための手法なのです。

全ての活動に有効な考え方

 本連載の内容は、読者の皆さんが何かの目標を達成するためにプロジェクトなどの活動体を立ち上げ、あるいはその一員として入り、目標に向かって進める際の良き相棒となるでしょう。
 ブランドデザインや価値のデザインといったことを強く意識するこの考えは、これからとても役立つ新たな視点となるでしょう。それでは、ArchBRANDINGの基本的な考え方を説明していきます。

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