経営戦略として、企業はSDGsを具体的な戦略・戦術としてどのように落とし込むのか?
これまで各企業は独自の手法で法令遵守から社会貢献に至るまで様々な環境活動を展開してきましたが、今後はSDGsを始め、ESG投資など、新たな世界標準が整い、それらを指針として全ての団体が動くことになります。企業は、SDGsを正しい成長戦略の入口と捉え、その流れポジティブに掴み、自社の競争力に転換することが重要となります。
しかしながら、SDGsの目標は多岐に渡り、全てに取り組むことは不可能です。まず、SDGsの背景にある社会や環境課題の本質を理解し、将来に渡り自社のサプライチェーンにどのような影響を及ぼすのか把握した後に、自社のあるべき姿や顧客へ提供すべき価値を明確にしながら、取組みの優先順位を定めていくことが重要です。また、SDGsへの取組みは自社の取組みだけで完結させることが難しく、自社のサプライチェーンだけではなく、行政機関、非政府組織、地域社会など、良質なパートナーシップの構築することにより、より効果の高い取り組みが出来るようになります。