「普遍的なジョブマップ」で描くのは、現状から望ましい将来の状態へ進もうとする私たち人間の本質的な欲求
個人であれ、企業であれ、中核となる機能的ジョブはステップバイステップのプロセスに分解することができます。クリステンセン教授の言葉を借りれば、それは進化(プログレス)であり、現在の状態から望ましい将来の状態を進もうとする私たち人間の本質的な欲求です。例えば、現状の仕事に不満をもち(状況)、他社に勤める友人のやりがいのある仕事を聞いた際(トリガー)、ある人は「転職を実現する」という中核となる機能的ジョブを成し遂げようとするかもしれません。この場合、転職計画を練った後、転職活動を通じて最終的に転職先を見つけるでしょう。
ここでは、「夕食の支度をすること」という中核となる機能的ジョブを再度取り上げてみましょう(図4)。