「ビジネスをデザインする力」が、なぜ製造業に求められているのか?
従来、製造業におけるデジタル化への検討は、デジタルデータ主導の新しい売り方やアフターサービスによる「顧客経験軸」、もしくは既存の製品・サービスの社内オペレーションに関する「効率化軸」のどちらかで語られることが多かった。しかし、バリューチェーン全体にデジタル技術を取り込み、本質的な価値創出を狙ってビジネスモデルを転換するには、個々の取り組みではなく、両軸をあわせた検討が必須である。
デジタルを活用した新しいビジネスモデルを創出するためには、「ビジネスデザイン」のアプローチが重要となる。「ビジネスデザイン」とは、(結果として)既存の製品・サービスの市場を大きく捉えた上で、顧客への本質的な提供価値を見極め、デジタル技術を活用してその価値を提供することだ。