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インダストリーX.0とは何か?

新規事業創出のための「ワイズピボット戦略」──日本の製造業がビジネス転換するために必要な考え方とは?

第3回

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技術に囚われすぎる製品開発や意思決定スピードの遅さを克服したドイツテレコムのイノベーション創出方法とは?

 ドイツテレコムでは、デジタル時代の特性に合わせたイノベーション創発プロセスを整備し、社内外の衆知を結集したオープンイノベーション機能の立ち上げに成功している。2004年にドイツ工科大学の敷地内に拠点を置き、主にアカデミアとの共同研究機関としてT-Labs (Telekom Innovation Laboratories)を設立したのが始まりである。

 現在は300名以上のエキスパートが在籍しており、顧客・市場調査・技術評価を通じて、R&Dへのインプット提供やプロジェクト発案、レポート発行などを行っているという*1。「もともと通信事業者であるドイツテレコムは意思決定のスピードが遅く、技術に囚われすぎており、イノベーションに向いていなかった」とT-LabsのシニアプログラムマネジャーであるHerman Hartenthaler氏*2は2013年に述べている。このT-Labsの成功のポイントは、案件ポートフォリオのライフサイクル管理を仕組みとして定着させたことが肝だと言える。

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この記事の著者

花岡 直毅(ハナオカ ナオキ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

佐々木 智江美(ササキ チエミ)

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